三国志 | 感想覚書

三国志

日付変えてますが、実はsawからここまで22日に一気に更新してます。

書くと決めたらそのときにまとめて済ませてしまう性質なのですよ、私。

 

三国志 』 著:吉川栄治

ようやく読みました。吉川三国志

以前電話帳くらいの分厚い本二冊組みの『三国志演義 』を読みかけた事があったのですが、上巻の前半4分の一くらいで挫折しました。

その後、登場人物が多いから漫画でもなんでもいいから人物名を押さえてから、演義じゃなくて吉川三国志から入ったほうがいいよ、とアドバイスを受け。

そのとおりに実行したのはアドバイスを受けてから10年は経ってしまった今頃だったりします。

 

でも読んでよかった。

物凄く面白かった。

やはりこれだけ読まれているだけの事はあります。

歴史っていうのは、やはりその辺の三文小説なんかよりよほど面白い。(まあ吉川三国志はあくまで歴史小説ですが)

 

私頭のいい参謀ってのが好きなので(だから土方も好きなんですよ)孔明大好きだったんですけども、これ読んでたらあまりに頭が良すぎて次第に嫌になってきました(笑)

でも読み終わる頃にはやっぱり孔明が大好きに。

若くて自身に溢れていい主に恵まれて手腕を発揮した青年期よりも、玄徳を失って失意の中にあって遺言を守り貫こうとする頃の孔明が好き。

部下に恵まれず、主は頼りなく、己が全て手を下さなければならない辛い状況の中で、必死で蜀を守った孔明。

不器用ささえ伺える彼が益々好きになりました。

 

三国志に出てきた人物たち、あまりに登場人物が多くて、もう頭の中がごちゃごちゃになるとかそう言う次元を越えてしまうけれど、どの人もみんな魅力的で、彼らのそれぞれの生涯を紐解いてみたいと思わせる人ばかりでした。

 

ちなみに、私が三国志系のゲームをする時に使っていた孔柚[こうゆう](孔融にあらず)はたった一度だけしか出てきませんでした!吉川三国志中で!!

ココまでマイナーな人だとは思わなかった…マイナーだと分かっていて使っていたけれども…

どうでもいいことですが。

 

江森三国志、一巻だけ読んで止まっていたけれど、続きを読もうかな。

かなり好きだった周喩が一巻で死んでしまったのを嘆いて続きを読まずにいたのですが。

 

これを読んでから、久し振りに中国物熱が上がっています。

中国物は名前覚えにくくて読むのに体力いるんですけど、やっぱり好きだし面白い。

中国という舞台がそもそも持つ、4000年の歴史を持って悠然と佇んでいるからこそ出てくる重みと深みが好き。

今読む時間が無いのが惜しいけれど、水滸伝とか岳飛伝とか途中で止まったままなので最後まで読みたい。

中国物古典は長くて今まで挫折が続いていたのですが…

 

三国志物は数も多いので、他のものも読んでみたいな、と思います。(あくまで希望)